パイロットのみなさま。
最近、管制やフライトをしていると、管制官からの指示に対してリードバックがない航空機をよく見かけます。
原因は様々あると思います。単純な聴き逃し、言っていることが良くわからなかった、先にFMCを設定する、等々。
しかし、パイロットからの素早いリードバックは、たとえVATSIM初フライトの初心者さんであっても絶対に必要な基本事項です。「VATSIMに正しく接続する。」という項目の次に大切な事項と言っても過言ではありません。
心当たりのある方もない方も、ぜひともこれを機会に今一度ご確認をお願いします。
・何を言われたか分からない場合
特に初心者の方は、対応が分からず、頭が真っ白になってしまったり、PRCを探したりなどされてないでしょうか。
しかし、分からなければわからない部分をまずは堂々と"Say again"と聞いて下さい。
それでも分からなければ、その場は日本語やテキストをお願いしていただいて全く問題ありません。
(ただし、次のフライトまでにじっくりと復習して、少しずつ分からない用語は減らしていきましょう。)
基本的な用語からさっぱりわからないという方は、管制のモニターや動画等で、最低限の一連の流れ程度は頭に入れ、口に出せるようになってからフライトを行うと良いかと思います。
管制官は、初心者の方でも最後までフライト出来るように援助を行う努力を惜しみませんが、どんなに懇切丁寧にサポートを行いたくても、反応がなければ打つ手がありません。
忙しくなってくると、反応のない飛行機は放置せざるを得なくなります。
「分からない・できない」でも構いませんから、何らかの反応は必ず3秒以内に行うことを心がけて下さい。
(3秒という数字に明確な根拠はありません。多くの管制官はこれくらいで反応なければもう一度繰り返すと思います。)
・リードバックできない状況
最も考えられるのは「離席」だと思いますが、パイロットは、管制官に断りなく離席を行ってはいけません。
緊急の電話で、管制官の交信が終わるのを待てない場合であっても、テキストで一言伝える程度は出来るはずです。
地震や火事のような緊急事態は別ですが、基本的には、パイロットはいつ何時指示が来ても3秒で反応出来る状態を保っているべきです。
巡航中であっても指示は来ますから、たとえ1分の離席であっても伝えてください。
・リードバックの優先順位
"Aviate, Navigate, Communicate"
このような言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これに従うと、リードバックは最後に行うのでは?と思うかもしれませんが、特殊な状況でなければAviateとNavigateはオートパイロットにおまかせではないでしょうか。
また管制官は、指示を出した後、実際に操作が行われるには多少のラグが有ることを承知して指示を出しています。
従ってパイロットの皆さんは、まずは復唱を行い、それから(もしくは同時に)MCPなりFMCなりの設定をしましょう。
実際の動作として、リードバックよりもAviateとNavigateをやらなければいけない場合というのは、例えば失速して回復操作が必要とか、今すぐMCPを設定しないと変な方向に行ってしまう、といった状況だと考えていただいて構いません。
・リードバックに必要なこと
リードバックは、管制官から別途指示のない場合は以下の事項について行うことになっています。
(1)離陸許可、着陸許可、滑走路の横断許可、滑走路上の地上走行指示、滑走路上における待機指示、滑走路手前における待機指示
(2)飛行ルートに係る承認、指示
(3)高度、高度制限、ヘディング、速度に係る承認、指示
(4)ホールディング指示、進入許可、復行指示
(5)「~の後」等の条件が付された指示、許可
(6)スコークコード、使用滑走路
これらの項目については、「ラジャー/ウィルコ」ではなく、言われた内容を復唱しなければなりません。
(「ラジャー/ウィルコ」は復唱においては単なるコミュニケーションツールであり、意味を持ちません。)
またこれらの項目が全く含まれない些細な情報などについては、コールサインだけ(+ラジャー/ウィルコ)をリードバックすれば構いません。
復唱するときは、初心者の方は言われたことをそのままオウム返しすることから始めても構いません。
慣れてきたら、必要な項目だけに絞る、意味が伝わる範囲で短く省略するなどを行いましょう。
長くなりすみませんが、まずは
1. 「分からない・できない」も含めて3秒以内にリアクションする
2. ラジャーだけでなく必要な項目は内容をリードバック
といったことから初めてみて下さい。
反応さえいただければ、管制官はあの手この手でサポートいたします。
最近、管制やフライトをしていると、管制官からの指示に対してリードバックがない航空機をよく見かけます。
原因は様々あると思います。単純な聴き逃し、言っていることが良くわからなかった、先にFMCを設定する、等々。
しかし、パイロットからの素早いリードバックは、たとえVATSIM初フライトの初心者さんであっても絶対に必要な基本事項です。「VATSIMに正しく接続する。」という項目の次に大切な事項と言っても過言ではありません。
心当たりのある方もない方も、ぜひともこれを機会に今一度ご確認をお願いします。
・何を言われたか分からない場合
特に初心者の方は、対応が分からず、頭が真っ白になってしまったり、PRCを探したりなどされてないでしょうか。
しかし、分からなければわからない部分をまずは堂々と"Say again"と聞いて下さい。
それでも分からなければ、その場は日本語やテキストをお願いしていただいて全く問題ありません。
(ただし、次のフライトまでにじっくりと復習して、少しずつ分からない用語は減らしていきましょう。)
基本的な用語からさっぱりわからないという方は、管制のモニターや動画等で、最低限の一連の流れ程度は頭に入れ、口に出せるようになってからフライトを行うと良いかと思います。
管制官は、初心者の方でも最後までフライト出来るように援助を行う努力を惜しみませんが、どんなに懇切丁寧にサポートを行いたくても、反応がなければ打つ手がありません。
忙しくなってくると、反応のない飛行機は放置せざるを得なくなります。
「分からない・できない」でも構いませんから、何らかの反応は必ず3秒以内に行うことを心がけて下さい。
(3秒という数字に明確な根拠はありません。多くの管制官はこれくらいで反応なければもう一度繰り返すと思います。)
・リードバックできない状況
最も考えられるのは「離席」だと思いますが、パイロットは、管制官に断りなく離席を行ってはいけません。
緊急の電話で、管制官の交信が終わるのを待てない場合であっても、テキストで一言伝える程度は出来るはずです。
地震や火事のような緊急事態は別ですが、基本的には、パイロットはいつ何時指示が来ても3秒で反応出来る状態を保っているべきです。
巡航中であっても指示は来ますから、たとえ1分の離席であっても伝えてください。
・リードバックの優先順位
"Aviate, Navigate, Communicate"
このような言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これに従うと、リードバックは最後に行うのでは?と思うかもしれませんが、特殊な状況でなければAviateとNavigateはオートパイロットにおまかせではないでしょうか。
また管制官は、指示を出した後、実際に操作が行われるには多少のラグが有ることを承知して指示を出しています。
従ってパイロットの皆さんは、まずは復唱を行い、それから(もしくは同時に)MCPなりFMCなりの設定をしましょう。
実際の動作として、リードバックよりもAviateとNavigateをやらなければいけない場合というのは、例えば失速して回復操作が必要とか、今すぐMCPを設定しないと変な方向に行ってしまう、といった状況だと考えていただいて構いません。
・リードバックに必要なこと
リードバックは、管制官から別途指示のない場合は以下の事項について行うことになっています。
(1)離陸許可、着陸許可、滑走路の横断許可、滑走路上の地上走行指示、滑走路上における待機指示、滑走路手前における待機指示
(2)飛行ルートに係る承認、指示
(3)高度、高度制限、ヘディング、速度に係る承認、指示
(4)ホールディング指示、進入許可、復行指示
(5)「~の後」等の条件が付された指示、許可
(6)スコークコード、使用滑走路
これらの項目については、「ラジャー/ウィルコ」ではなく、言われた内容を復唱しなければなりません。
(「ラジャー/ウィルコ」は復唱においては単なるコミュニケーションツールであり、意味を持ちません。)
またこれらの項目が全く含まれない些細な情報などについては、コールサインだけ(+ラジャー/ウィルコ)をリードバックすれば構いません。
復唱するときは、初心者の方は言われたことをそのままオウム返しすることから始めても構いません。
慣れてきたら、必要な項目だけに絞る、意味が伝わる範囲で短く省略するなどを行いましょう。
長くなりすみませんが、まずは
1. 「分からない・できない」も含めて3秒以内にリアクションする
2. ラジャーだけでなく必要な項目は内容をリードバック
といったことから初めてみて下さい。
反応さえいただければ、管制官はあの手この手でサポートいたします。