他の管制官との調整とハンドオフ
他の管制官との調整
VATSIMで管制を行うのは自分一人だけではありません。大きなイベントになると、近隣のセクションが開き、各種調整が必要になっておきます。
調整は原則としてプライベートチャットで行い、無線周波数では行わないようにしてください。
他の管制官と調整する内容をざっと示すと下記の通りになります。もちろん全てではありませんので、迷ったら他の管制官との調整を行ってください。
・グランド管制官
離陸滑走路の確認(→タワー/地上走行ルートの確認のため) 滑走路横断のタイミングおよびそのインターセクション(→タワー【滑走路横断の指示がタワーから移管されている場合】) 滑走路上の地上走行のタイミング(→タワー【滑走路上走行の指示がタワーから移管されている場合】)
・タワー管制官
使用滑走路の決定(→隣接セクターに伝える) 滑走路横断のタイミングおよびそのインターセクション(→グランド) 離陸タイミングの調整(→デパーチャー/管制間隔確保のため) 離陸後レーダーベクターを必要とする出発機への初期方位(→デパーチャー) 着陸復行時の対応(→デパーチャー) 進入方式(→アプローチ)※ATISに記載する必要がある為 ノンレーダー及びレディオ・リモート空港を担当している場合のクリアランスおよび出発待機(→進入管制を担当する管制機関)
・アプローチ管制官/デパーチャー管制官
ハンドオフポイントの確認(→隣接アプローチ and コントロール) 空域外へのベクター・ダイレクトについて(→コントロール)
・コントロール管制官
ハンドオフポイントの確認(→隣接アプローチ and コントロール) 空域外へのベクター・ダイレクトについて(→隣接アプローチ and コントロール)
この他にも突発的な事項により、別の管制官と調整が必要な場合があります。みんなが気持ちよくVATSIM内でフライト・管制ができるようにコーディネーションをお願いいたします。
ハンドオフ
他の管制官にハンドオフする場合は、VRC上でハンドオフリクエストを送信して、相手が受け取ってから航空機にその旨を通報します。
〔管制機関等呼出符号〕と〔時刻、フィックス、高度又は指示する条件〕に〔周波数〕で交信して下さい。
CONTACT〔facility or function identification〕〔frequency〕AT〔time, fix or altitude〕.
Contact Fukuoka control 118.9.
周波数118.9MHzで福岡コントロールにコンタクトしてください。
Contact Tokyo control 119.3 at 5000.
5000フィートに達したら周波数119.3MHzで東京コントロールにコンタクトしてください。
スーパーバイザーの呼び出し
管制する空域内に、問題のあるトラフィックがあり、そのトラフィックに直接プライベートチャット等で連絡をしても応答がなく、周囲のトラフィックに影響を及ぼしている場合は、スーパーバイザーを呼び出します。スーパーバイザーを呼び出す際のコマンドは「.wallop (message)」です。
.wallop This is RJDG_CTR, Japan. Request your help.
スーパーバイザーがVATSIMにログインしている場合は、スーパーバイザーが連絡をしてきますので、問題のあるトラフィックのコールサイン、行った内容・状況等を明確に報告します。なお通常英語でのやりとりになります。
スーパーバイザーはその状況を判断し、強制ログオフ等の措置を行います。