121d フライトプランの使い方とファイルの仕方

121d フライトプランの使い方とファイルの仕方

ここに書いてあるすべての情報はVATSIMでフライトするためだけに使用します。実際のフライトでは使用しないでください。

フライトプランはあなたがどこからどこへ飛びたいのか、どういうルートを通るのか、巡航高度はいくつなのか、航空機の種類はどれかを管制官に知らせるものです。多くのVATSIM管制官は非常に高い能力を持っていますが、霊能者ではありません。フライトプランに記述することは彼らがあなたの行き先や何をしたいのかを知る唯一の情報です。注意してファイルしてください。また下記に示すことを覚えておきましょう。

出発空港と目的空港

ICAOの4レターコードを使います。(例えばRJTT, ROAH, KJFKなど)

ルート

IFRの場合、飛行ルートをフィックス、航空路、予定している到着方式を使って表現します。(例えばRINDO2.TAE V37 KREのような感じです。)"GPS DIRECT"はルートではありません。有効なIFRルートは出発空港と到着空港をVOR、フィックス、航空路を使って結んだものを含むべきです。もし出 発方式やアプローチ方式がある場合は、それを含むとなお良いでしょう。VFRフライトは単に予定ルートを短く表現してファイルすることが出来ます。(例え ば"north along the coast")

高度

あなたのフライトする方向によって正しい高度を使うことを覚えてください。一般的に奇数×1000フィートは東行き、偶数×1000フィートは西行きとな ります。ただしアメリカやその他の地域でRVSMを適用していないフライトレベル290を超える空域では変わることがあります。いくつかの国では南北ルー ルを使います。ロシアはフィートの代わりにメートルを使います。VATSIMの支部やリージョンのウェブサイトをチェックすることで、あなたが飛ぼうとす るエリアのルールに詳しくなってください。

フライトプラン記入方法

1 : Flight Type

計器飛行で飛ぶ場合は「IFR」を、有視界飛行で飛ぶ場合は「VFR」を選択する。

2 : Departure Airport(FSINN:Departure)

出発地の飛行場を、ICAO4レターで記入する。
なお、4レターで表示出来ない飛行場を出発地とする場合は「ZZZZ」と記入し、その飛行場名をSquawkboxの場合は「Comments」に、FSINNの場合は「Remarks」に「DEP/」に続き記入する。
(例)龍ヶ崎飛行場を出発飛行場とする場合・・・Departure Airport→「ZZZZ」、Comments(Remarks)→「DEP/RYUGASAKI」

3 : Arrival Airport(FSINN:Destination)

到着地の飛行場を、ICAO4レターで記入する。
なお、4レターで表示出来ない飛行場を到着地とする場合は「ZZZZ」と記入し、その飛行場名をSquawkboxの場合は「Comments」に、FSINNの場合は「Remarks」に「DEST/」に続き記入する。
(例)枕崎飛行場を目的飛行場とする場合・・・Arrival Airport→「ZZZZ」、Comments(Remarks)→「DEST/MAKURAZAKI」

4 : Alternate Airport

代替目的地の飛行場を、ICAO4レターで記入する。
なお、4レターで表示出来ない飛行場を代替目的地とする場合は「ZZZZ」と記入し、その飛行場名をSquawkboxの場合は「Comments」に、FSINNの場合は「Remarks」に「ALTN/」に続き記入する。
(例)神戸ヘリポートを代替飛行場とする場合・・・Arrival Airport→「ZZZZ」、Comments(Remarks)→「ALTN/KOBE HELIPORT」

5 : Departure Time(FSINN:Departure Time Estimated)

出発予定時刻を、世界共通時間(UTC)で記入する。

6 : Enroute Flight Time(FSINN:Estimated Time Enroute)

エンルート(離陸から着陸まで)所要時間を記入する。(FSINNの場合は数字を4桁で記入。(例:1時間45分→0145)

7 : Fuel Available(FSINN:Fuel on board)

搭載燃料を時間で記入する。(FSINNの場合は数字を4桁で記入。(例:4時間30分→0430))

8 : Cruising Airspeed(FSINN:True Airspeed)

巡航速度(True Airspeed)を数字3桁で記入する。

9 : Cruising Altitude(FSINN:Cruising ALT)

巡航高度を記入する。記入方法は以下のとおり。

  1. フライトレベルで表示する場合
    "F"の次に当該フライトレベルを3桁の数字で記入する。(例:F370)
     
  2. アルティチュードで表示する場合
    "A"の次に当該フィート数を3桁の数字で100フィートの単位まで記入する。(例:A120)
     
  3. スタンダードメトリックで表示する場合
    "S"の当該メートル数を4桁の数字で10メートルの単位で記入する。(例:S1090)
     
  4. アルティチュードで表示する場合
    "M"の次に当該メートル数を4桁の数字で10メートルの単位まで記入する。(例:M0330)
     
  5. 特定の高度を定めずVFRで飛行する場合は、"VFR"と記入する。

※3、4は日本国内においては使用しない。

10 : Route(FSINN:Flight Route)

飛行ルートを記入する。

  • リアル(日本)では例外も中にはありますが一般的に、SID(またはTransition)の終点のFIX名からSTAR(またはアプローチ)の始点のFIX名までを記入しています。
    (VATJPN管制官は複数空港を兼任しますので、その負担軽減と利便性を考慮しSIDの略号も記載するよう推奨しています。)
     
  • 出発飛行場と目的飛行場は記載しなくてもよい。
     
  • Airwayを飛行する場合は、Airwayの始点と終点を記入しその間にAirway名を入れることで途中のFIX名を省略できる。
    (例:正/JYOGA Y56 TOHME 誤/JYOGA SENNA NUMAR WASBI THOME )

    ※限りあるルート記載スペースですので、ぜひAIRWAY名を使って記載してください。
     
  • FIXとFIXの間は1文字空ける("/"(スラッシュ)等は必要なし)
    (例:正/DGC SWE IWC ROBIN 誤/DGC/SWE/IWC/ROBIN)


※VATJPN独特のルールとして、SID(Transition)の略号の記載を推奨しています。その際のルールは下記のとおりです。

(1)基本的な記載方法 → [SID名略号].[SIDの終点FIX]
(例)RJTT-RJFFでSEKID2 RNAV DEPを使用する場合
SEKID2.SEKID Y20 KIRIN

(2)SID+Transitionを使用する記載方法 → [SID名略号].[Transitionの終点FIX]
(例)RJFF-RJTTでYOKAT2 RNAV DEP、IGOSO Transitionを使用する場合
YOKAT2.IGOSO Y23 VIOLA...

(3)SID+TransitionでTransition名がTransitionの終点FIX名と異なる場合
(例)RJTT-RJOOでHAYAMA5 DEP、YOKOSUKA Transitionを使用する場合
HAYAMA5.XMC OHDAI KODAI YAMAT
・YOKOSUKAトランジションという名称ですが、「Transitionの終点FIX」を記載するため、HAYAMA5.XMCとなりますのでご注意ください

 

Comments(FSINN:Remarks)

付帯情報を記入する。その一例は以下のとおり。

  • 運航社の記載→「OPR/」に続き運航社3レターを記入する。(例:OPR/JEX)
  • 航空機識別の記載→「REG/」に続き航空機識別を記入する。(例:REG/JA301J)
  • コールサインの記載→「CALL/」に続きコールサインを記入する。(例:CALL/JANEX)※VAで海外を飛行する際には非常に有効ですので是非ご活用ください。
  • 航行及び進入援助機器の名称の記載→「NAV/」に続き当該航行及び進入援助機器の名称を記入する。
    -RNAV1航行機→NAV/RNAV1 RNAV5
    -RNAV5航行機→NAV/RNAV5

あとは、必要に応じ使用しているアドオンソフトを記入したり、AIRACを記入したり、管制官へ伝えたい特記事項を記載してください。