ホールディング

ホールディング

ここに書いてあるすべての情報はVATSIMでフライトするためだけに使用します。実際のフライトでは使用しないでください。

トラフィックが混雑していたり、気象条件が良くなるまで待機する場合にはホールディングをするときがあります。ホールディングを行うポイントについてはチャートに書いてあります。なおホールディングパターンはレディオ空港などでアプローチを行う際に、高度を落とす際にも使います。

 

ホールディングの開始

まず管制官からホールディングを行うフィックスに到着する5分前までに次のような交信が来ます。例えばRJFT ILS Nr.1 RWY 07アプローチにおいてMISMIでホールドをされる場合、

JA815C, Hold west of MISMI

となります。ホールディングパターンの形についてはチャートに書いてありますので、それを確認しましょう。

ホールディングパターン

基本的なホールディングパターンは下図のような形となります。なおホールディングする際の最高速度が決まっています。それを超えないようにホールディングしましょう。

  • VOR/DMEなど無線施設直上でホールディングする場合
    高度/プロペラ機:ジェット機
    14001フィート以上 / 175kt : 240kt
    6001~14000フィート / 170kt : 220kt
    6000フィート以下 / 170kt : 210kt
     

  • DMEフィックスでホールディングする場合
    高度/全機種
    14001フィート以上 / 265kt
    6001~14000フィート / 230kt
    6000フィート以下 / 200kt
    ※プロペラ機は175ktとなる場合がある。
     

次はアウトバウンドの飛行時間です。フィックスを超えたら旋回をして、アウトバウンドに入りますが、そこでの飛行時間は高度により違いますが、14000フィート以下では1分です。なおチャートにXXマイルと書いてある場合がありますので、その場合はそれに従いましょう。

 

ホールディングパターンへの入り方

ホールディングパターンへ入る方法は3つあります。なおこれはフィックスへ入る角度で分けられます。順を追って見ていきましょう。

  • その1
    ホールディングパターンに対して下図のように入る場合は、フィックスまで来たら、一旦ホールディングパターンを逆向きに飛行し、その後旋回してフィックスに入り直します。

     
  • その2
    ホールディングパターンに対して下図のように入る場合は、フィックスまで来たら、フィックスに対して30度程度の角度をつけて飛行し、その後旋回してフィックスに入り直します。

     

  • その3
    上記以外の場合はそのままフィックスまで来たら、ホールディングパターンに入ります。

 ホールディングの時間

管制からの指示でホールディングをしている場合、管制官からいつまでホールディングをするのか、またアプローチする予定時刻はいつになるのかという情報が来ます。例えば下記のような交信となります。

JA815C, Expect approach at 15Z.(15Zとは時刻で15分の意で、15分間ホールディングする訳ではありません。)

JA815C, Expect further clearance at 05Z.

JA815C, Delay not determined.(ディレイ時間が分からない場合)