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このスレッドは、11月10日のVATSIM管制方式基準改定に伴う質問等をお持ちの方に利用していただくスレッドです。
あくまで、「当面の間は柔軟な運用を認める」ことが基本方針ですので、現段階での結論は玉虫色になってしまう可能性はありますが、困ったケースや有益な情報等があればぜひご共有下さい。

最初に、よくありそうな質問に対する解答として、以下に補足をしておきます。

補足
  • ・"DESCEND VIA STAR"を利用する場合、降下の開始時期はパイロットに任されます
    (DESCEND TO REACH ~と同じ)。
     
  • ・SIDの読み方は、公式には"シッド"ですが、"エスアイディー"と読んでも構いません。
    STARは"スター"です。
     
  • ・"CLIMB VIA SID/DESCEND VIA STAR"は"高度指示"の用語です。
    経路の承認は従来通り行う必要があります(CLEARED VIA ~)。
     
  • ・全ての制限を解除して昇降指示を行う場合はこれまで通り
    CILMB/DESCEND AND MAINTAIN~を利用します。

     
また下記に、非常に細かくマニアックな点を書いておきます。

※おそらく現実の現場でも多少の混乱があるかと思います。もしかすると、半年後には再改定になるかもしれません。ですので当面の間は、パイロットも管制官も、その場での解釈の相違が非常に危険な自体を招く場合でもなければあまり目くじらを立てる必要はないだろうと考えておりますし、VATSIM管制官もパイロットも、それぞれの解釈を行う可能性が高いことを認識しておくべきかと思います。

難しい解釈
  • ・制限が一切ないまたは指示時点より先に制限が残っていないSID/STARについては、新しい用語を利用すべきてはありません。
     
  • ・「CTRとの調整を"ポイント@高度"で行っている場合」かつ、「STARの開始点が調整ポイントと一致している」かつ、「STAR開始点の高度制限がAT or ABOVE」の場合、"DESCEND VIA STAR"の用語を利用すると、調整した"AT"の高度制限が解除され、"AT or ABOVE"になってしまいます。
    しかし、"DESCEND VIA STAR"と"COMPLY WITH RESTRECTIONS"は併用できませんので、以下のような非常に長くかつ古典的な言い回しになります。

    CLEARED VIA SIROK ARRIVAL, DESCEND AND MAINTAIN 2,000. CROSS SIROK AT FL150, REST OF RESTRECTIONS UNCHANGED.

    これを回避するには、私が思いつく限りは2点あります。
        1. APP判断で調整ポイントでの"AT"制限を"AT or ABOVE"に緩めて良いかどうかをCTRと確認しておく。
        2. SIROKを通過してから、"DESCEND VIA STAR"を指示する。
           ("DESCEND/CLIMB VIA STAR/SID"は、一度無効になった高度制限を途中から復活させるご利益もあります。)

    ※1, については、今回の改定の有無にかかわらず、S3 OJT以上の方には重要ですので、今一度思い返してみる良い機会かと思います。

 
panmy ( | 2016-11-09 23:26:07 )
管制方式基準の改正に伴う基準改定をして頂き誠にありがとうございます。
さて、日頃からVATSIMでIFRで飛行させて頂いているわけですが、ご質問があります。
従来DEPにイニシャルコンタクトする際に現在高度を報告しておりますが
DEP側から Radar Contact という文明しか言われないことがあります。

従来であれば、そのままコールサインだけ返事を行い
"SIDに記載された高度制限を遵守”を行いクリアランス時に貰った暫定高度まで上昇を行っておりましたが
今後はこの扱いにも変更があるのでしょうか?

パッと思いついた限りでは以下のものが考えられます。

1.Radar Contactのみ通報された場合、Climb via SID to と同様の効力が適用と考える(従来となんら変わらない)

2.今後はRadar Contact のみの通報を行わず、必ずClimb via SID toもしくは Climb and Mantainの指示を行う

いちいち細かいことウルサイナァと我ながら思いますし、もしかしたら正解がないかもしれませんが
もしよろしければ皆様のご回答頂ければ幸いです。
Lui@VATJPN52 ( | 2016-11-10 00:10:49 )
panmyさん

ご質問の点ですが、結論としては「これまでと何も変わらない」となります。

従来より、「地上で承認された経路」、つまり通常のSID等の制限については、管制官から解除の指示がない限り全て有効になります。
つまり、離陸後に高度の指示がなければ地上で発出されたクリアランスに関わる制限が全て有効です(ただし、SIDの高度制限と管制官指示の暫定高度等が両立不可の場合は後者が優先されます)。

少し本筋と外れますが、DEPから「RADAR CONTACT.」の通報のみの場合を不思議に思うパイロットの方もいらっしゃるかもしれませんが、S3訓練生には"なるべくそうするように"推奨しています。
管制側では従来より、「ファーストコンタクト時にパイロットから暫定高度の通報がある場合かつ、それを変更する必要が無い場合」は、高度指示を省略できることになっています。
ですので、「無駄な交信は極力省く」という方針のもと、"言わない方が良い"という事になります。

なお、「ファーストコンタクト時にパイロットから暫定高度の通報がない場合」も規則上は暫定高度が有効なわけですが、万が一にも齟齬がないように指示をしなければならない決まりですので、余計な交信が発生する原因ともなります。
したがって、panmyさんには引き続き、今までそうされてこなかったVATSIMパイロットの方も、DEPとのファーストコンタクト時には「現在高度+暫定高度」の通報をお願い致します。
ちなみに、「RADAR CONTACT.」だけだったときのパイロットのリードバックは、ご認識の通り最低限の「コールサインだけ」です。引き続きお願いします。m(_ _)m
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