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【NOTAM】VATJPN管制方式基準改定の改定について
平成28年11月10日より、VATJPN管制方式基準が一部改定されますので、お知らせします。



SIDおよびSTARの制限に従って上昇・降下を指示する場合に下記用語が導入されます。
VATJPN管制方式基準該当箇所

CLIMB VIA SID TO [ALTITUDE].
DESCEND VIA STAR TO [ALTITUDE].


※"COMPLY WITH RESTRECTIONS."は管制官指定の高度制限について利用する用語となり、SID/STARの制限遵守の用途では利用できなくなります。

典型的な利用例

1. 出発機のファーストコンタクト時に暫定高度の通報がなく高度指示を行う場合で、制限遵守が必要な場合。もしくは、現在指示している高度を制限遵守で変更する場合。

MIYAZAKI APPROACH, JA1234, AIRBORN, LEAVING 1,500.
 or
MIYAZAKI APPROACH, JA1234, AIRBORN, LEAVING 1,500 to 11,000.

→ JA1234, MIYAZAKI APPROACH, RADAR CONTACT. CLIMB VIA SID TO FL150.
(現行:JA1234, MIYAZAKI APPROACH, RADAR CONTACT. CLIMB AND MAINTAIN FL150, COMPLY WITH RESTRECTIONS.)

2. レーダベクター終了時や直行指示等で経路の変更を行った際に、以降のSID/STARの高度制限の遵守が必要な場合。

JA1234, RESUME OWN NAVIGATION DIRECT TAURA. CLIMB VIA SID TO FL180.
(現行:JA1234, RESUME OWN NAVIGATION DIRECT TAURA, COMPLY WITH RESTRECTIONS.)

3. STARの高度制限および速度制限に従って降下をさせる場合。

JA1234, CLEARED VIA ARLON ARRIVAL, DESCEND VIA STAR TO 5000.
(現行:JA1234, CLEARED VIA ARLON ARRIVAL, DESCEND AND MAINTAIN 5000, COMPLY WITH RESTRECTIONS.)


詳しい運用や解説をご覧になりたい方は、こちら(特に31ページ以降)をご参考にして下さい。
http://atcaj.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/11/H28_ATS_Symposium_paper.pdf

※SID/STARの制限が一部でも変更されている場合、厳密にはこの用語を利用することができないなど、細かい解釈に複雑なものがありますが、現実の運用の情報が集まるまで、当面の間は柔軟な運用を許容することとします。
また、VATJPNにおける運用のため解決すべき疑問点、不明瞭点についての質問、議論等がある場合は、別途にスレッドを立てますので、そちらにご投稿下さい。
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