1.2 交信の手順

交信の手順

交信の開始

航空機と交信を開始する場合は次の要領により開始します。
1 相手局の呼出符号
2 自局の呼出符号

All Nippon 714, Niigata Tower.

 

逆に航空機から呼び出された場合は次のように応答します。
1 相手局の呼出符号
2 自局の呼出符号
3 GO AHEAD どうぞ

Jaiocean618, Naha Tower, go ahead.

 

※すでに交信設定をしている航空機に指示を出す場合など、送信しているのが管制官だと明らかにわかる場合は「自局の呼出符号」を省略して送信することが出来ます。

 

全局への通報

管制側から全局に通報する場合は次のように通報します。
1 ALL STATIONS 各局
2 自局の呼出符号
3 通報

All stations, Fukuoka approach. QNH 2997.

 

自局に与えられた通報だが相手が不明な場合

自局を呼んでいるのは確かだが、相手が分からない場合は、次の要領により相手先を確認します。

誰がこちらを呼んでいますか、こちらは〔自局の呼出符号〕です。
STATION CALLING〔station called〕, SAY AGAIN CALL SIGN.

Station calling Sendai Tower, say again call sign.

 

応答の禁止

自局にあてられた呼出かどうか不明確な呼出しを聴取したときは、呼出しが反復され、自局にあてられた呼出しであることを確認するまで応答してはいけません。

 

送信速度等

文字での指示の場合、履歴が残るので問題となりませんが、音声で通信する場合は早すぎると相手が聴き取れないことがあります。

1分間に100語を超えない範囲で送信を行いましょう。また相手が記録を必要とする場合や数を送信する場合は、速度を遅くしたり、はっきり区切って送信するなどしてください。