102b 練習するための方法と場所
ここに書いてあるすべての情報はVATSIMでフライトするためだけに使用します。実際のフライトでは使用しないでください。
1.はじめに
VATSIMは広大です。新人パイロットはどこから始めればよいでしょうか?この章はVATSIMでのフライトを始めるにあたっての参考になります。まずいくつかのフリーウェアをロードし、VATSIMのアカウントを手に入れ、そして安全な場所で接続しなければなりません。この章ではVATSIMで練習する準備をするのに有用なTipsについて述べます。
2.VATSIMに接続する準備はいつできますか?
下記のものを準備しましょう
- VATSIMのIDとパスワード
- 最も近いサーバのIPアドレス(FAQを参照)
- 過去に飛ばしたことのある機体で、その特性を知っていること
- 信頼できるインターネット接続環境
- SquawkBoxやFSInnなど必要なソフトウェアのダウンロードとインストール
- 音声を使って交信する場合はヘッドセット(テキストの場合は要りません)
- PRCの読み返し
- フライトプランのファイル。初フライトなら備考欄に「First flight, request ATC assistance.」などと記載しましょう。
3.練習する場所
ちょっとだけオフラインで練習したあとに、実際に行ってみることでVATSIMでのフライトは勉強できます。新人パイロットは週末の夜にロンドンのヒースローやニューヨークのJFKから離陸したいなどと思わないでしょう。トラフィックも多く、管制官も忙しいです。
初フライトのため、VATSIMに接続する前に、飛行中のあらゆる場面において、その飛行機を扱えるようになるべきです。フライトのほとんどでGPSやオートパイロットを使うことはOKですが、離着陸を正しく操縦できるべきです。また飛行中の問題(対気速度計がゼロになったときのピトーヒートの扱いなど)の解決の仕方や飛行機のシステムに詳しくなるべきです。またフライトに関する用語にも詳しくなりましょう。もしVFR/IFR飛行の基礎についてもっと知りたい場合は、Flight Simulatorにあるフライトトレーニングプログラムで情報を見つけることができるでしょう。
もしバーチャルエアラインに参加するときは、オンライントレーニングが提供されているかをみるためにそこのウェブサイトをチェックしてみてください。あなたが早く正しい方法に戻るために、フライトのコツを知っている人やあなたの間違いをあなたとともに我慢できる人からアドバイスを得て、初のオンラインフライトを行うことは、とても利益のあることでしょう。新しいスキルを学ぶとき、特に母国語でそのアドバイスが与えられるとフラストレーションを減らすことでしょう。VAは仲間を見つけたり、初飛行する際のアドバイスをもらったりするのに役に立つでしょう。仲間は必須ではありませんが、仲間がいることであなたの時間や不満を抑えることができます。
ログインする準備はできましたか?接続テストをすることができますが、まず小さい空港を選びましょう。テストするための最良の場所の一つが、管制官がいて、トラフィックの少ない空港の一般駐機場もしくは貨物機用のエプロンです。彼らのワークロードが少ないときには、あなたの初フライトをフォローする時間が取れるでしょう。
まず一般駐機場もしくは貨物機用のエプロンに機体を位置させます。VATSIMのほとんどの経験者は旅客用のゲートからプッシュバックやタクシーをします。したがってその機体とゲートでかぶってしまう可能性を減らします。またクラッシュするとFlight Simulatorは飛行機を出発地に戻してしまうので、クラッシュ判定は切っておきましょう。誘導路や滑走路で絶対にVATSIMに接続してはいけません。
接続する前に、SquawkBoxやFSInnのスコークがスタンバイとなっていることを確認してください。また接続した後、COM1無線機を使って管制官の周波数に設定することで管制官との接続を確立できます。
SquawkBoxのテキストウィンドウからプライベートチャットコマンド(.msg 相手のコールサイン 内容)を使うことで他のパイロットや管制官にプライベートメッセージを送信できます。".msg"のあとに半角スペース、続いて相手のコールサイン、半角スペース、そしてメッセージ内容と続くことをはっきりとさせておきましょう。プライベートメッセージ、Squawk Stand-by、COM無線機の合わせ方などはこのPRCのFAQを参照してください。
4.練習の仕方
パイロットと管制官のやりとりで最初に理解しなければならないひとつが、単純な管制用語です。経験を積むにつれて管制官がその時に何を言うかを予想できるようになるでしょう。また与えられたどんな条件下でも管制官が言うことはそれほど多くはありません。またどんな順番で指示が来るかを予測できるのに気がつくことでしょう。しばらくしたら、返信を予想でき、流れの中に入ることでしょう。
練習するひとつの方法として、VATSIMにログインしてパイロットと管制官がどんなやりとりをしているかを聴くことです。そこにいる管制官にあなたが新人パイロットであることと、しばらくの間交信を聴かせて欲しいと知らせてみてください。(フライトプランの備考欄に「Newbie - Just Observing.」などと書くとよいでしょう。)もし管制官に時間があるときは、あなたの聴いたことを説明することができます。もしあなたがテキストのみを使用するパイロットであれば、テキストのみを使用する別のパイロットが近くにいる間、その交信をモニターし、何かあれば質問をすべきでしょう。
飛ぶ時間?まず短いIFRフライトを計画しましょう。出発空港を出発して、アプローチ管制官がいる空港へ行けるくらいの距離がよいでしょう。空港間のルートを見つけるにはVATSIMのウェブサイトの「Pilot Information」にある「Preffered Routes」のリンクをたどります。そのウェブサイトで、目的空港の計器進入に関する必要なチャートがあるでしょう。出発地と目的地のチャートと飛行ルートを理解してフライトを計画する時間を取ってください。
チャートはATCがパイロット向けに空港へ安全にアプローチもしくは出発するために定義された図です。チャートはルートを飛ばす詳細を図で提供することで、無線交信を減らすのに役立ちます。従って管制官が何回も繰り返して言わなくてもいいようになります。空港を出るとき、標準計器出発方式(SID)に従って飛ぶように言われるかもしれません。またエンルートでは無線施設やウェイポイントを結んだ航空路を飛ぶことになります。また空港に到着するときは、ILS進入のベクターのため、標準到着経路(STAR)に従って飛ぶように言われるかもしれません。チャートの読み方、使い方を勉強しておきましょう。
もしチャートを持っていない場合は、フライトプランの備考欄に「NO CHARTS」などと記載してください。
もしより小さい規模でフライトを開始したいのであれば、タワー、アプローチもしくはコントロールがいて、トラフィックの少ない空港に接続しましょう。そしてトラフィックパターンでのVFR飛行訓練をしたいと尋ねてみましょう。もし管制官が忙しくなければ、アプローチとタワーをやってくれるでしょう。トラフィックパターンでの練習は周波数切替も限られ、短い距離なのでより簡単な練習となります。
なおVATJPNではコントロール管制官が、タワーやアプローチのいない空港をすべてコントロールしますので、その時はコントール管制官にコンタクトしましょう。
また、あなたの空域を担当する管制官が誰もいない時は、無線をUNICOM(122.8)にして、あなたの意図をテキストで知らせながら飛行してください。
UNICOMを使う事で、管制官がいない時でもフライトできます。有意義に活用しましょう。
※管制官の有無に関わらず、飛行前には必ずフライトプランの提出が必要です。