122a 初飛行の基礎
ここに書いてあるすべての情報はVATSIMでフライトするためだけに使用します。実際のフライトでは使用しないでください。
はじめに
腰を据えて聴くという決定を下すことは始めるにはとても良い環境です。Zoneや他のマルチプレイヤーセッションを始めた多くの人は、そんなにそれと違わ ないだろうと思ってVATSIMに飛び込んできます。しかしそれは間違いであり、みんなにとって頭痛の種となります。なぜなら管制官との交信に問題がある からです。ネットワークで交信を聴く時間を費やすこと以外に、良い方法はありません。まず始めるときには、SquawkをStandbyにすることと、滑走路や誘導路にいないことを確実にし てください。そして備考欄に"Newbie"や"New member"と書くことを忘れずに、フライトプランをファイルします。また"Observing ATC communications"などと足しておきましょう。他人のやりとりを聴くことによって、あなたは管制の流れが分かるようになります。
初 フライトを行う最も良い場所は人によって異なります。多くの人にとって、小さな空港で単発機のVFRフライトになるでしょう。フライトプランのコメント に"Newbie first flight"と書き足すことは、管制官があなたのために動き、要求すればさらなる配慮を受けることができることによってあなたの助けとなるでしょう。
どこからか飛ぼうと決めたとき、まず管制官のいる空域を選びます。それは飛行機をロードする前です。新人パイロットとして覚えておくことは、新人管制官もいるということです。すべての管制官に同じようなレベルを期待してはいけません。
もしジェット機でのIFRフライトを初フライトとして行いたいならば、その飛行機の飛ばし方や早いペースでの交信について理解することを確実にしてくださ い。なぜならジェット機は速いからです。B767で飛ばしているとき、グランド、タワー、コントロールという移り変わりは単発機で120ktで飛んでいる ときよりも断然早く起こります。極端に忙しくない管制官のいるエリアを選択することは非常によいアイディアです。
飛行ルートを計画し、あなたの飛行機、無線施設、空域の構造などに詳しくなるための時間を取ってください。も しあなたがその空港の周辺に関する方法を知れば、フライト外でも大きな楽しみを得ることでしょう。どんな滑走路があり、誘導路があるのかについても理解し ましょう。オフラインでその空域を飛ぶことやあなたが通るATC空域と同じように出発空港、目的空港について詳しくなることはとてもよいアイディアです。 チャートは、それが必要でないときにも、飛行計画やナビゲーションにおいてあなたにとって非常に有益です。FAQページにはフリーのチャートへのリンクが あります。多くのVATSIMのリージョンや支部、VAのウェブサイトもチャートへのリンクを持っています。
VATSIMに接続するとき、あなたが単に管制を聴くとき、VFRでトラフィックパターンを飛ぶときでさえも毎回、あなたが意図するルートや方法を書いたフライトプランをファイルしましょう。
例1:新メンバーとして管制を聴きたいとき
まず出発空港と到着空港にあなたのいる空港を書きます。ルートは空欄で結構です。そして備考欄に"Newbie, observing ATC communications"と書きましょう。接続ソフトウェアのSquawkはStandbyにしておきます。
例2:VFRと離陸し、トラフィックパターンを飛び、またその空港に戻ってくるとき
まずフライトの種類でVFRを選択し、出発空港と到着空港の欄にその空港を書きます。ルートには"Pattern practice"などと書きましょう。そして備考欄に"Newbie, first flight"と書いておきましょう。
フ ライトプランをファイルすることで、管制官やVATSIMのスタッフはあなたに尋ねることなしにあなたのやりたいことを知ることができます。また VATSIMの新メンバーとしてあなたをアシストすることもできます。もしその空港が管制下であるときは、タクシー許可、離陸許可、着陸許可をもらわなけ ればなりません。もしその空港に管制官がいない場合は、有効なフライトプランをファイルすることであなたが何をするのかをはっきりと示す準備が出来ます。 管制官がいつログインしてくるかはあなたは知り得ないのですから。
初フライトを計画し、飛行機の準備が終わったら、フライトプランをファイルする準備ができています。それにはいくつかの方法があります。ここでは2つの一般的な例を示します。例Aでも例Bでもどちらでもかまいません。もしFSInnを使うときは、ソフトウェアのチュートリアルを参照してください。
A) ウェブサイトからのフライトプランの送信(http://vatsim.net/fp)
VATSIMに接続する前に、フライトプランマネジメントウェブサイトにアクセスしてください。このページにはフライトプランに必要なすべての項目が含ま れます。フォームを埋め終わったら、"File Flight Plan"ボタンをクリックしてください。下記で各フォームについて順々に述べていきます。これでVATSIMへ接続する準備ができました。ウェブサイト に入力したのと同じコールサイン、機種、搭載機器を使って接続するのを確実にしてください。
例:VATSIM オンラインフライトプラン画面
上の画面で"3. AIRCRAFT TYPE/SPECIAL EQUIPMENT"には飛行機の機種や搭載している機器を示すボックスで、現実で使われているものとは一致しません。
まずTCAS記号について記します。
注意:VATSIMのすべての飛行機はTCASを搭載しているものを考えられています。
- T/ : TCASを搭載(T/B190/S)
- B/ : TCASを搭載しているヘビー機(B/B744/E)
- H/ : ヘビー機
機種コードはVATSIMのクライアント/サーバソフトがあなたが使っている飛行機を決定するために使われる記号です。機種コードのリストはこちらを見てください。
- /U : DME非搭載、トランスポンダモードC
- /A : DME搭載、トランスポンダモードC
- /S : 標準機器(ADF, VHF, VOR, ILS, トランスポンダモードC)
- /P : TACANのみ搭載、トランスポンダモードC
- /I : LORAN、VOR/DME、もしくはINS、トランスポンダモードC
- /E : FMS搭載(DME/DME, IRU→RNAV1)
- /F : FMS搭載(DME/DMEのみ→RNAV5)
- /G : GPS, GNSS搭載
- /R : RNP適用(RNP10)
- /W : RNAV(/E, /F, /G)でRVSM対応
- /Q : RNP適用(/R)かつRVSM対応
入力を確認してから、"File Flight Plan"ボタンをクリックしましょう。
フライトプラン入力の手順
- TYPE : VFRかIFRかフライトの種類を選択します。
- CALLSIGN : コールサインを入力します。
- AIRCRAFT TYPE/SPECIAL EQUIPMENT : 上記で示した例を参照してください。
- TRUE AIRSPEED : 予定している巡航速度をTASを使って入力します。
- DEPARTURE POINT : 出発空港のICAOコードを入力します。
- DEPARTURE TIME : 出発時刻をGMTで記載します。
- CRUISING ALTITUDE : 飛行方向に合った巡航高度を入力します。
- ROUTE OF FLIGHT : VFRの場合は、ルートの概要を入力します。IFRの場合は使用する無線施設、航空路および出発方法等を含めます。
- DESTINATION : 目的空港のICAOコードを入力します。
- EST TIME ENROUTE : 飛行時間を入力します。(オプションです)
- VOICE CAPABILITES : あなたが音声送受信、音声受信のみ、テキストのみなのかを示します。
- REMARKS : 適当な備考を書きます。
- FUEL ON BOARD : 搭載燃料量を時間で入力します。
- ALTERNATE AIRPORT : 代替空港を入力します。(オプションです)
- PILOT'S NAME & AIRCRAFT HOME BASE : パイロット名とベース空港を入力します。
- VATSIM ID : IDを入力します。
- VATSIM PASSWORD : パスワードを入力します。
- 最後に"File Flight Plan"をクリックします。
フライトプランの送信が終わったら、接続ソフトウェアでSquawk Standbyを選択します。そして、滑走路や誘導路にいないことを確認し、VATSIMに接続します。
SquawkBoxのフライトプランウィンドウ
SquawkBoxを起動し、ネットワークに接続します。このときSquawkがStandbyで、滑走路や誘導路にいないことを確実にしてください。Startメニューから"Flight Plan"を選択します。
例:SquawkBoxフライトプランウィンドウ
フライトプラン入力の手順
- Flight Type : VFRかIFRかフライトの種類を選択します。
- Callsign : 表示のみです。VATSIMに接続したときにすでに入力されています。
- Aircraft Type : 表示のみです。
- Departure Airport : 出発空港のICAOコードを入力します。
- Arraival Airport : 目的空港のICAOコードを入力します。
- Alternate Airport : 代替空港のICAOコードを入力します。
- Departure Time : 出発時刻をGMTで記載します。
- Enroute Flight Time : 飛行時間を入力します。
- Fuel Available : 搭載燃料量を時間で入力します。
- Cruising Airspeed : 予定している巡航速度をTASを使って入力します。
- Cruising Altitude : 飛行方向に合った巡航高度を入力します。
- Voice Capabilities : 適切なものを選択します。
- Heavy : 機種に応じて適切にチェックします。
- Aircraft Capabilities : 該当する機器を選択します。
- Route : VFRの場合は、ルートの概要を入力します。IFRの場合は航空路、出発方法、進入方法を含めます。
- Comments : 適当な備考を書きます。
- 最後に"Send Flight Plan"をクリックします。
これでファイルされ、SquawkがStandbyで、適切なゲートもしくはランプにいて、VATSIMに接続していますので、初フライトを始める準備が整いました。文書122にある"First VFR Flight"もしくは"First IFR Flight"に進みましょう。
例:FSInnフライトプランウィンドウ